「つらら」
「はい!」
「怪我するんじゃねーぞ」
「まかせてください!」
とか、返事はいいんだよ、返事は。
なのに結局怪我してんのはどーいうこった?つららよ。
いえ、あの、それは、なんて言いよどんでんじゃねーぞ。
それにその怪我、
「やりました!やりましたよ、リクオ様!」
ってはしゃいでこけた時のだぞおい。
あ?すみませんじゃねーよ、このばか。
あんまり見事にこけやがったから助けられなかっただろうが。
おまえのドジはかわいいがな、せめて怪我はしないでくれよ。
これから気をつけます!って、だから返事はいいんだけどな。
まぁいい、それより手当てするから、足出せ足。
え?じゃねーよ、おまえの膝小僧、出さなきゃ無理やり出させんぞ。
「若のは手当てではなく、せくはらのような気がします」だと?
よしわかった。
そういうことなら、そうしてやろう、側近の希望は叶えないとな。
いい主でよかったな、つらら。
こらまて逃げんな!
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