守りたいもの
洗濯物を届けにきて、今日あったあれやこれを楽しげに話して、 忙しかったのだろう眠ってしまった雪女を腕に抱き寄せた。 すっぽりと抱え込めるのが嬉しくて口元に笑みを浮かべてしまう。 いい加減、主もただの男だってぇことを身をもって教え込んでやろうかと 思うこともあるが、こうして無防備に全てを預けてこられると、 抱きしめることしか出来ない。 「・・・まぁ、そのうちな」 そのうちいつか、みてろよ、つらら。